シンガポールの平均年収は?高い給与を狙える職種の共通点も解説
シンガポールは日本より給与水準が高く、また治安の良さや英語圏であることなどから移住・転職を検討している方が増えています。
この記事ではシンガポールの平均年収やシンガポールに移住・転職することで給与を上げやすい職種、シンガポールで年収を上げるためのポイントを紹介します。
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シンガポールの平均年収
シンガポールの平均年収は、日本よりも高い水準といえます。調査会社の発表によれば、平均年収は93,806シンガポールドル(以下、SGD)、日本円に換算すると10,453,591円です(2024年8月執筆時点、1SGD=111.4円換算)。
日本の平均給与は国税庁の調査によると458万円(令和4年分)であり、平均年収だけ見ると倍以上の差があることがわかります。
その他シンガポールの給与についてのデータを以下にまとめます。
男女別の平均給与
- 男性の平均給与:108,520 SGD
- 女性の平均給与:83,560 SGD
給与の高い職業
- 経営・ビジネス:137,413 SGD
- 保険:123,984 SGD
- 弁護士:120,457 SGD
最も一般的な給与
50,190 SGD
参考:AVERAGE SALARY SURVEY「Singapore|Average Salary Survey 2024」
シンガポールで日本人が年収を上げやすい3つの職種
上記の調査結果では、経営者や弁護士などがシンガポールで最も年収が高いことがわかりました。しかし士業の取得やビジネスマンとしての成功などは、日本人がいきなりシンガポールで挑戦するにはハードルが高いでしょう。
この項目では日本人の特性を活かすことで、シンガポールで高い年収を狙いやすい職種を3つ紹介します。
1. 美容師
シンガポールの日本人美容師の給与水準は、日本と比較すると非常に高い傾向にあります。
厚生労働省によると、日本の美容師の平均月給は25.1万円程度。平均年収は約379.7万円とのことでした。日本全体の平均年収(458万円)とくらべると低いですが、給与の幅は337〜1,068万円と広いため、スキルや経験によっては日本でも大きく稼ぐことはできます。
シンガポールでは、筆者の知る限り経験10年以上であれば月給50万円以上稼ぐ美容師は多い印象です。ネット上で調べても、シンガポールに移住した美容師の年収が2倍になったといったニュース記事が複数見つかりました。
その理由の1つは、シンガポール在住の日本人から多くの指名を獲得できることです。髪型を指定する際のニュアンスや要望を英語で伝える必要がないことなどから、在住日本人が数少ない日本人美容師を求めて日系美容院を訪れます。
また、現地のシンガポール人からも日本人の美容師は人気のようです。日本のファッションや美容のスタイルはシンガポール人にとっても魅力的であり、日本人の美容師を指名する方が多くいます。
実際、競争が激しい日本の美容業界で腕を磨いた美容師は、シンガポール人の美容師よりも平均的に技術力が高いとの意見もあるようです。これらの理由から日本人美容師はシンガポールでニーズが大きく、給与額も高くなりやすいといえます。
参考:厚生労働省「美容師 – 職業詳細|jobtag」
2. 保育士・幼稚園教諭
美容師と同様に、日本人保育士・幼稚園教諭も日本と比較すると給与水準が高い傾向にあります。厚生労働省によると、日本の保育士の平均月収は約22.2万円、幼稚園教諭は約21.4万円。平均年収は保育士が約396.9万円、幼稚園教諭は407万円との結果でした。
一方シンガポールの場合、保育園・幼稚園によっては20代前半の若い保育士・幼稚園教諭でも30万以上の給与は珍しくありません。
昨今、家族帯同でシンガポールに居住する日本人が増えており、日本人の保育士が在籍する保育園・幼稚園のニーズが激増しています。海外在住でも、自分の子どもを預けるとなると同じ日本人に見てもらいたいと考える人が多いのでしょう。
参考:厚生労働省「保育士 – 職業詳細|jobtag」「幼稚園教諭 – 職業詳細|jobtag」
3. 寿司職人
シンガポール転職で年収が上がりやすい職業 その3.寿司職人
寿司職人は海外において非常にニーズの高い職種のひとつです。東南アジアでは多くの国で日本の名店から暖簾分けした高級寿司屋があり、シンガポールも例外ではありません。
値段はディナーのおまかせメニューで1人あたり5万円以上するなど、日本よりも割高な店舗が多い印象ですそれでも夜には接待やデートで満席になることも多く、日本の名店で厳しい修行に耐えたベテラン寿司職人は、アジア中で引く手あまたといえます。
シンガポールへの転職で年収を上げるポイント
上記3つの職種の共通点は、シンガポールでの希少価値が高いことです。いずれも日本には多くの働き手がいるため、供給がやや高いといえる職種です。
シンガポールでは在住邦人や現地の人々からの需要が高いにも関わらず、海外に出て働く日本人の美容師や保育士、寿司職人などは絶対数が少なく、賃金相場が高騰しています。
今、日本でこの3つの職種に就いている方は給与と市場価値を高めるために、海外転職にチャレンジしてはいかがでしょうか。
そしてこれらの職種以外でも、自身のもつシンガポールでの希少価値を活かせる職業に就く、もしくは価値を高めるために中長期的なスキル開発やキャリア設計をすることです。
たとえば、シンガポールには英語が堪能な日本人が多くいます。しかしタイ語やベトナム語、ミャンマー語といった周辺諸国の言語に長けた人材はまだまだ少ないといえます。
このような言語を身につけた人は、シンガポールに統括機能を持つ企業では重宝されるでしょう。ほかにも、シンガポールの在住法人数が毎年増加して日本人家庭が増えるなかで、日本人ハウスシッターやペットシッター、トリマーの需要も高まっています。
もちろんシンガポール人のハウスシッターやトリマーは多くいますが、日本人はまだまだ少ないため、かなりの高所得を狙える可能性があるでしょう。
シンガポールで転職して年収を上げたいなら
年収を上げるためには所属する企業で成果を出すことはもちろん大切ですが、シンガポールの労働市場を理解し、需要に対して供給が少ない仕事やスキルを見極めましょう。
希少価値のあるスキルの習得を目指すことは、自身の市場価値と給与を高めることにつながります。
このような労働市場に関する情報収集には、現地の採用マーケットに精通した人材コンサルタントへの相談がおすすめです。もし悩んでいるならシンガポールの人材紹介会社「Good Job Creations」にぜひ気軽にお問い合わせください。
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ライター紹介
Satoshi Kitagawa / Good Job Creations
日本の上場企業での人事職を経て2011年に来星、現在はシンガポールの中堅人材紹介会社で代表を務める。キャリアプランニングのモットーとしては「とりあえず夢・目標を設定してみて、まずは一生懸命やってみる。違うと思ったら軌道修正。」