【2024】シンガポールの治安が良い理由!治安の悪い場所や注意点も
海外で働きたい方にとって、大きな懸念のひとつが「治安」です。海外で窃盗や傷害などの事件に巻き込まれた、日本人の話を耳にすることがありますよね。また、安全面を理由に親や恋人から反対され、海外転職を諦める方もいます。
海外転職を考えるうえで、治安は避けて通れないテーマです。シンガポールは治安が良いと一般的にいわれますが、実際シンガポールの治安はどのくらい良いのか、治安が良い理由、気をつけることなどもあわせて解説します。
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シンガポールの治安は本当に良いのか
2023年6月に経済平和研究所(Institute for Economics & Peace)が発表した、各地域・国の平和を相対的に評価する世界平和度指数調査2023で、シンガポールは全世界163カ国のうち6位でした。これはアジア圏で1位であり、日本は9位にランクインしています。
また同団体が発表する、各国で発生したテロ事件を0〜10で数値化した「世界テロ指数(Global Terrorism Index)」においても、シンガポールは最低基準の0ポイントで89位。ちなみに日本は1.189ポイントで64位にランクインしています。
外務省の海外安全ホームページを見ても、2024年5月現在シンガポールに危険情報は掲載されていません。
さらに国際統計・国別統計専門サイトGLOBAL NOTEの発表を参考にすると、シンガポールでの人口10万人あたりの殺人事件の発生率は、世界で152位の0.1人。同データで日本は151位の0.23人であり、日本と同程度の少なさで世界的に見ても非常に低い水準といえます。
これらから判断してシンガポールは世界各国とくらべて安全度が高く、日本と同程度、あるいはそれ以上に治安が良いといって差し支えないでしょう。
実際に私がシンガポールで生活をするなかで、知人が夜道やタクシーなどで危ない目にあったという話は聞いたことがありません。
シンガポールの治安が良い理由
それではなぜ、シンガポールは治安が良いのでしょうか?主な2つの理由を見てみましょう。
1. 街中にある大量の監視カメラ
シンガポールでは駅やショッピングモールなど、公共の施設に多くの監視カメラが設置されています。日本でも街中の監視カメラは増えましたが、シンガポールでは日本と比較にならないほど多くあります。
この威圧的なまでの監視カメラ群は、通り魔や窃盗犯の追跡・逮捕だけでなく、抑止力としても大きな力を発揮しているのでしょう。
管理国家と揶揄されることもあるシンガポールですが、監視カメラの数から政府の防犯意識の高さを感じます。
また、シンガポールは東京都23区と同様の広さに500万人以上が居住している人口密度の高い都市国家なので、人気(ひとけ)のない場所がほとんどありません。人の目もまた犯罪の抑止力となっていると考えられます。
2. 厳しい刑事罰
シンガポールの刑事罰は日本よりも厳しいといわれています。
例えば銃器の発砲や一定以上の麻薬所持は死刑。ほかにも密入国や傷害事件などの刑罰には、むち打ちの刑があります。人道的見地からむち鞭打ち刑がある国は減っていますが、シンガポールでは現在でも実際に執行されています。
またシンガポールは警察の体制も強固です。24時間体制で緊急時もスムーズに稼働でき、このような犯罪事件に対する断固たる姿勢も、治安維持に大きな影響力を発揮しているのでしょう。
(参考:外務省「シンガポール|安全対策基礎データ|滞在時の留意事項」
在シンガポール日本大使館 「安全の手引き ~シンガポールでの生活を安全に過ごすために~ 」
(一財)国際開発センター「ビジネスと人権にかかる基礎調査 シンガポール」)
また、シンガポールの法律やルール、してはいけないことに関しては、こちらの記事で詳しく紹介しています。日本人からすると何気ないことでも罰金が課せられることがあるので、渡航する予定がある方はぜひ事前にご覧ください。
>>「【2024】シンガポールの法律・ルール|やってはいけないこと一覧」
シンガポールで起こりやすい犯罪と気をつけること
シンガポールは治安が良いとはいえ、犯罪に巻き込まれる危険性がまったくないわけではありません。シンガポールで巻き込まれやすい犯罪には以下が挙げられます。
- スリ・ひったくり・置き引き
- タクシーでのぼったくり
- 痴漢・強制わいせつなどの性犯罪
スリやひったくりなどの盗難では、財布やパスポート、スマートフォン、貴重品などが狙われやすく、人が集まる観光地やショッピングモールなどでは特に注意が必要です。
所持品は人任せにせず目を離さない、財布・貴重品などはバッグの外側や後ろポケットに入れない、支払い時に財布の中身を見せないようにするなど、日ごろから防犯意識を高くもつようにしましょう。
また、タクシーでの高額請求のトラブルも報告されています。特に路上でタクシーを捕まえるとぼったくりに遭う危険性があるため、事前に料金がわかるGrabやGojekなどの配車アプリを使うようにしましょう。
痴漢や盗撮などの性被害も少なくありません。人が賑わうショッピングモールやバス・電車などの公共交通機関では、犯罪が起こりやすい傾向にあります。特に女性や子どもの夜間の単独行動は控えることをおすすめします。
シンガポールで治安の悪い場所
シンガポールでは以下のエリアで犯罪が発生しやすくなっています。
- リトルインディア
- チャイナタウン
- ゲイラン
リトルインディアとチャイナタウンは多くの観光客が集まるエリアです。訪れる人が多い分、盗難などの被害も起こりやすいため注意しましょう。特に週末やイベントごとがあるときは大勢の人が集まり、トラブルが発生する危険性が高まります。
また、ゲイラン地区はシンガポール政府公認の売春街です。女性は声をかけられたり、犯罪に遭う危険性があるため、容易に近づかないことをおすすめします。
シンガポールで犯罪に巻き込まれたときの緊急連絡先
- 在シンガポール日本国大使館:6235-8855(国外からは(国番号65)-6235-8855)
Website:https://www.sg.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
パスポートの紛失やトラブル、大きな事件に巻き込まれたときには大使館・領事館に連絡を取りましょう。パスポートを紛失したときに備えて事前にコピーを取っておくと、スムーズに手続きできます。
- シンガポール警察(SPF: Singapore Police Force):999
Hotline:1800-255-0000
- 消防・救急車(SCDF: Singapore Civil Defense Force):995
犯罪が発生した場合や緊急時には警察に、事故や怪我があれば消防・救急車に連絡してください。
また、病気や怪我、盗難の補償は保険会社に、クレジットカード関連のトラブルが起きたときはクレジットカード会社に連絡します。もしものときにすぐ動けるよう、事前に連絡先を控えておくと良いでしょう。
シンガポールは治安が良く住みやすい
注意点はいろいろと述べましたが、シンガポールは治安・安全の面で、非常に生活しやすい国です。自身が日々の生活に危険を感じずに過ごせるだけでなく、家族や周囲の人にも安心してもらえる点がシンガポールで働くメリットのひとつです。
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ライター紹介
Satoshi Kitagawa / Good Job Creations
日本の上場企業での人事職を経て2011年に来星、現在はシンガポールの中堅人材紹介会社で代表を務める。キャリアプランニングのモットーとしては「とりあえず夢・目標を設定してみて、まずは一生懸命やってみる。違うと思ったら軌道修正。」